母のイカナゴと春の到来

ふるさとの兵庫県の一部の地域では、毎年3月の初め頃になるとイカナゴという魚が出回ります。イカナゴの釘煮という郷土料理をどこの家庭でもだいたい炊いて春が来たなぁ、と実感するのです。
その日の朝穫れたイカナゴを昼頃スーパーに買いに行き、その日の午後すぐに炊かないと鮮度が落ちてしまい綺麗に炊くことができないという魚。そして解禁から2、3週間でシーズンは終了し、だんだん魚の大きさが大きくなってくるので崩れないように上手に炊くのは難しいらしい。醤油、ざらめ、しょうがと一緒にかきまぜないようにしてコトコト煮たものが今年も母からとどきました。

宅急便もゆうパックでも送れるように、各社が用意した専用のタッパーと箱まであるんですよ!

日本らしい文化だなぁと思ってしまいます。

同じ関西でも京都や大阪ではほとんど食べない(自分の家庭で炊くところもあまりないはず)イカナゴ。自分では炊いたことがないけれど、一度くらい挑戦したいものです。

実家周辺のサクラ並木はそろそろ咲き始めるころ。春ですね。